二項検定
今回は,統計学の検定の中の「二項検定」を学んでみたいと思います.
まず二項検定の目的は,検証したい帰無仮説を採択するか棄却するかということです.
もしA君の方がB君よりもジャンケンが強いかを検証したい場合,次のような仮説を立てて行うことになる.
それでは,上の条件でこの帰無仮説が正しいかどうかを判定したいと思います.
ちょっとここで,両側検定と片側検定のことに触れます.上の確率から両側検定よりも片側検定の方が基準が非常に大きいことがわかります.つまり,仮説が正しいと認められやすいです. では,どのような時に使い分けるのでしょうか.参考サイトでは次のように書いてありました.
しかし片側検定を使えるのは、
まず二項検定の目的は,検証したい帰無仮説を採択するか棄却するかということです.
具体例
A君とB君が,いたとする.A君とB君がジャンケンをして,A君が7勝3敗したとする.もしA君の方がB君よりもジャンケンが強いかを検証したい場合,次のような仮説を立てて行うことになる.
- 帰無仮説「A君とB君は,ジャンケンでは同じくらいの強さだ」
- 対立仮説「A君はB君よりジャンケンが強い」
それでは,上の条件でこの帰無仮説が正しいかどうかを判定したいと思います.
片側検定:
\[ P(f>7)={}_{10}C_{7}×\Bigl( \frac{1}{2}\Bigr) ^{7}×\Bigl( \frac{1}{2}\Bigr)^{3}+{}_{10}C_{8}×\Bigl( \frac{1}{2}\Bigr)^{8}×\Bigl( \frac{1}{2}\Bigr) ^{2}\\ +{}_{10}C_{9}×\Bigl( \frac{1}{2}\Bigr)^{9}×\Bigl( \frac{1}{2}\Bigr)^{1}+{}_{10}C_{10}×\Bigl( \frac{1}{2}\Bigr)^{10}×\Bigl( \frac{1}{2}\Bigr)^{0}=0.1719 \]両側検定:P=0.3437
ちょっとここで,両側検定と片側検定のことに触れます.上の確率から両側検定よりも片側検定の方が基準が非常に大きいことがわかります.つまり,仮説が正しいと認められやすいです. では,どのような時に使い分けるのでしょうか.参考サイトでは次のように書いてありました.
しかし片側検定を使えるのは、